地域の子供たちに注がれる「まなざし」

娘の通ってる小学校は小さな学校で、クラスメイトの2/3は保育園からずーっと一緒です。
3歳からずーっと一緒の女の子にHちゃんという子がいます。

彼女はとても大人しくて、自分の意見を言うことも難しく、彼女のお母さんもずっと心配していました。
家の中ではちゃんと自分の意見を言えるそうなのですが、私も彼女が自己主張をしている姿を見たことがありませんでした。

去年のクリスマスの頃。
娘と娘の親友ちゃん、そしてHちゃんと一緒に遊ぼうということになりました。
2人が誘ったのです。
しかし、Hちゃんの家に迎えに行くと、Hちゃんは直前に来た近所に住むTちゃんと遊びに行ってしまったそうで、たまたま公園で会ったそうなのです。
ちょっと気の強いTちゃんは、おそらく他の友達の都合が悪くなって暇になったのでHちゃんと遊ぼうと思ったのでしょう。
「私が先にHちゃんを迎えに行ったんだから、今日は私と遊ぶの!」
と言い、Hちゃんは何も言わなかったそうです。

娘と親友ちゃんは納得いかなかったそうですが、学校ではHちゃんに何も言わず、それまでと同じように接したのだそうです。
「Hちゃんは自分の意見が言えないから仕方がないんだよ。」
と、娘は言いましたが、
「うん。そうだね。でも、自分の意見をちゃんと言えないということは、自分も傷つけたり他人も傷つけたりすることになるってことは、分かる?」
と、娘に訊くと、分かると答えました。
「だから、Hちゃんも自分の意見がちゃんと言えるようになるといいよね。」
なんて2人で話していましたし、娘と親友ちゃんもそれまでと同様にHちゃんをずっと見守っていたそうです。


そ し た ら で す ね !


今日の昼食中に娘がふと思い出して話してくれました。
一昨日の終業式の後、娘のクラスメイト女子たち6人で遊ぶことになっていて、TちゃんがHちゃんも「一緒に遊ぼうよ。」と誘ったそうなのです。
するとHちゃんは「Sちゃんと遊ぶ約束を先にしてるから、ごめんね。」と笑顔で答えたそうなのです!
みんなビックリすると同時に「Hちゃん、すごい変わったよね。」とニコニコし合ったそうです。
5年生になり、Hちゃんが少しずつ少しずつ授業中でも発言できるようになってきたというのは娘から聞いていたのですが、去年のクリスマス頃には何も言えなかったHちゃんが1年でそこまで成長したなんて、3歳から彼女を知ってるおばちゃんとしてはほんとーーに嬉しくなりました。
先週の個別懇談で担任の先生からHちゃんの成長をお母さんも聞いてるでしょうから、今度Hちゃんのお母さんとスーパーか学校で会ったら、一緒に喜ぼうと思います。
ずーーっとね、心配してたから。お母さん。
あたし、泣けちゃうかも~。



ママさん同士のアレコレもあるんですよ。
踏み込まないようにしている私の耳にも入ることはあります。
それでも、地域の子供たちの成長を喜ぶママさんも多いのです。
うちの息子の成長も、目をうるうるさせながら喜んでくれたママさんたちが何人もいました。
Hちゃんのことを見守ってるママさんも私だけではありません。
田舎の良さだなぁ~、と感じます。
そういう「まなざし」って、とても大切だよなぁ、と思います。


いつものクリスマスはナゴヤドームでエイトのコンサート…というのが私へのクリスマスプレゼントでしたが、今年は夏のツアーだったのでクリスマスイブっていっても大掃除をちまちましてるくらいなんですけど、思いがけず素敵なクリスマスプレゼントをもらっちゃった!って気分です♪

というわけで、
メリークリスマス!

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