娘は「きょうだい児」

Twitterで見かけたので、読んでみました。

「私の弟は障害者。早く消えてくれ」
https://kyodaishinde.hatenablog.com/entry/2018/04/15/172253

「どこに言えばいい?」
https://kyodaishinde.hatenablog.com/entry/2018/04/18/150000


障害にもいろいろあるように、ひとくくりに「きょうだい児」と言ってもさまざまな人がいます。
おかげさまで、うちの娘は(まだ小6という年齢もあるでしょうが)ダウン症の兄のことが大好きです。
そんな娘に、こういうことを言っているお姉さんがいるけど、どう思う?と訊いてみました。
すると娘は、
「私もね、『障害のあるお兄ちゃんがいて可哀そう』ってよく言われたんよ~。私はそんなのなんともなかった(←影響を受けなかったと言いたいらしい)けど、そのお姉さんは、心の中に元々ごちゃっとしたもの(←ネガティブな想いと言いたいらしい)がほんの少しでもあったんだよ。だから可哀そうっていう周りの声がその心の元々のやつを大きく大きくしちゃんだんだと思うよ~。」
と言いました。
なるほど、と思いました。

旦那は「親がその子に『ごめんね。ごめんね。』とよく言ってたんじゃないの?」と言いました。
これもなるほど、と思いました。



第2子(娘)を妊娠してから、きょうだい児の問題はとても意識するようになりました。
…が。
意識してたんですけど、息子は妹を赤ん坊の頃からめっちゃ可愛がり、娘は兄をめっちゃ慕う…という兄妹関係が自然と出来上がり、
娘が保育園年中さんの頃に「私のお兄ちゃんは他の子のお兄ちゃんやお姉ちゃんと何か違う」と気づいたんですが、娘にそれなりの説明をしたら、それで納得してましたし、
小学校で兄が特別支援クラスに居ることをからかわれることもなく(息子本人もいじめられたりからかわれることなく)、逆に友達関係でイヤなことがあると兄のクラスに行って、兄の笑顔に癒されていたと娘は言っていたので、

きょうだい児としての娘は勝手にいい塩梅に育ってくれた

という感覚なんです。




そんな娘に、
「大人になって、好きな人と結婚したいな~と思った時に、その人が『障害者のお兄さんがいるから結婚は無理』と言ったらどうする?」
と訊いてみると、

「そんなこと言う人を、そもそも好きにならん。」

と、言い切りました。
そして、ものすご~く仲良しの友達の彼氏(小6で彼氏!)が支援クラスの子たちのことを「あいつら気持ち悪い。」と呟いたのを聞き逃さなかったそうで、
「あの子は元からあまり好きじゃなかったけど、障害のある人を差別するからもっとイヤになったんよ。なのに〇〇ちゃんはあの子が大好きだから、そんなこと言ってたなんてことは〇〇ちゃんにはもちろん話してないけどさ、なんであんな子が好きなのか不思議でたまらん。」
と、ずっともにょってたらしい気持をゲロっていました。
友達の彼氏くんも、ぽそりと呟いただけで支援クラスの子たちをいじめたりするわけではないですし、その言葉の裏にはもっと複雑なものがあるのかもなー…と、ちょっと思ったりもするのですが、娘にしたらそりゃもにょもにょしますわね。


というわけで。
うちの「きょうだい児」さんは、すくすく真っ直ぐに育ってくれてるので、お母さんめっちゃ楽ちん…という、何の示唆も含まない記事となってしまいました。

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